建築CADパソコンの必要スペック!

建築CADパソコンの必要スペック!

建築CADというと専門的で膨大な処理を伴うイメージですが、それに必要なパソコンとなるとスペックの目安が必要です。

理想をいえばCPUのコア数が多くて周波数が高く、メモリは潤沢でGPUも最新で最高峰のものを選ぶことでしょう。またストレージはOSとCADソフト、データ用にそれぞれ用意して、HDDよりもSSDを選択したいところです。グラフィックは特に重要な要素ですし、最高画質で引っ掛かりなくスムーズに描画されるのが理想的です。

特に、建築においては正確な描画が不可欠ですから、CADソフトに対応する動作が確認済みのGPUを搭載するグラフィックボードを選ぶのが正解です。しかし、予算には限りがあるもので、必要スペックを考慮せずに最高峰を用意すれば、当然ながら使い切れずに無駄になる部分が出てきてしまいます。無駄なく予算の中でベストなパソコンを用意するには、CADソフトが求めるスペックを参考にするのが近道です。例えばAutoCADは最低でも2.5GHz、3.5GHz以上のCPUと、8GBから16GBのメモリを推奨しています。GPUはQuadroのP620からP1000で、VRAMは1GB以上が基本ですが、4GB以上が推奨となります。一方、ARCHITRENDZEROは周波数ではなくCPUがCorei5かCorei7、GPUがP2000以上という表記を用いています。メモリは容量で基本8GB、推奨が16GBです。

他の製品も推奨CPUはCorei5以上で、メモリは16GB以上、GPUは2GB以上のVRAMを搭載するものとなっています。このように、複数のソフトの必要スペックに目を通すことで、選択すべきパソコンの姿が見えてくるはずです。2DならCorei5や8GBメモリでも大丈夫ですが、3DならCorei7と16GB以上のスペックが最低ラインです。

複雑かつ大きな建築物を扱うのであれば、最初からCorei9クラスや32GB以上を選びたいものです。グラフィックはQuadroの場合、CUDAコア数が1つの目安になります。P620のCUDAコア数は512ですがP2000はその倍の1024、P5000は2560でP6000は3840です。非常に重い作業をする予定なら、最低でもP5000以上を選んでおけば安心です。ストレージはSSD一択ですが、保存するデータが多かったり容量が大きいなら、追加でHDDを用意するのもありです。NVMeはSSDの転送速度を引き出す規格ですから、OS用に構成に加えることをおすすめします。