AutoCAD:世界で最も使われているCADソフト

AutoCAD:世界で最も使われているCADソフト

キャドとはComputerAidedDesignのことで、コンピュータを使った設計支援のことを指します。
建築設計や土木設計に機械設計など、様々な分野でなくてはならない技術だといえるでしょう。

AutoCADは汎用CADの代表的な製品で、アメリカのオートデスク社が開発、1982年に最初のバージョンがリリースされました。
現在もユーザーが多く根強い人気の汎用CADで、約40年ものあいだ開発が続けられ、進化を続けてきた歴史があります。
AutoCADにもいくつかの製品があって、例えば機能が限られるLTは簡易版として最適です。
従来は建築設計向けのArchitectureや、機械設計向けのMechanicalといった派生版もありましたが、他の派生版と共に統合されました。
統合前には電気制御設計や設備設計、地理空間情報に3D工場設計と、ラスター画像処理もあったのでこれらが1つになった形です。
統合後は業種別ツールセットのような形で、使いやすくカスタマイズできるようになっています。
AutoCADは今でこそ3Dキャドのイメージが強いキャドソフトですが、実は発売当初から2Dと3Dキャドの汎用CADでした。
そして様々な設計の分野から意見を取り入れ、全面的に進化してきた究極の汎用CADだといえます。
シェアは世界でトップクラスを誇りますし、これがないと仕事にならないという人も少なくないです。
人気の理由はいくつかありますが、1つは歴史に裏打ちされた実績と信頼で、動作の安定性の高さも理由に加わります。
それから拡張性の高さも評価されているポイントで、必要な機能を使いやすく追加できるのが魅力です。
標準でも業種別ツールセットが用意されていますから、すぐにでも使い始めることができますし、習得して使いこなせるようになる日もそう遠くはないはずです。
ただ、拡張性の高さから奥深いのは間違いなく、完全にマスターする日は永遠に来ないかもしれないです。
それほどに万能の汎用CADだといえますし、やろうと思えば何でもできてしまう優れものです。
いわゆるシミュレーション機能も充実しているので、運動や流体力学などの計算や、シミュレーション結果の確認が行なえます。
強度を考えた設計であったり、設計の見直しによるコスト削減にも活用できるので、改めてAutoCADは凄いキャドソフトだと分かります。
設計の分野でこの名前を知らない人はいないほどですし、キャドソフトに詳しくなくてもAutoCADは知っている人がいますから、知名度の高さはやはり世界一です。